4月10日は昨春他界した母の命日でした。
もう何年も経ったような気がしますが、まだ一周忌なんだなと不思議な気持ちになります。
お墓に立ち寄ったら、墓石周辺は桜のシャワーを浴びたよう。
散ることしきりの透明な花びらで覆われていて、不謹慎かもしれませんが、とても美しく風情がありました。
母は満89歳で亡くなりましたが、晩年は家族の誰もわからなくなってしまっていました。
口から食べられないと聞いた上で静脈栄養にしたことを後悔するばかり。
しないとすぐに命がなくなると言われて慌てて処置してもらいましたが、食べる楽しみもなく、何も理解できず、
寝たきりですごさせた1年半あまりの年月に想いを馳せると、本人にとっては可哀想な選択をしてしまったんじゃないだろうかと複雑な思いが今も消えません。
呼吸が止まった瞬間も、家族が席を立ったわずかな時間に1人で逝ってしまいました。
こんな話をブログに載せて申し訳ないですね。
法事の準備をしていて遺影を見た時に母がこちらを見て笑ったような気がして。
何だかしんみりしちゃいました。