以前から使ってみたいけど勇気が無かったハイテクマシーン。

事情があってその夜はどうしても使わなければいけないハメに。

よし!人生初のトライだけど
今日は逃げずにやってやる!
私にとってはとてつもなく
難しい作業だけど
何が何でもやり遂げるのよ!

いざ。
タッチパネルを操作しようと思うんだけど、
次の人が来たらどうしよう。
もたもたして怒られないかな。
高まる鼓動が半端ない。

おもむろに器具を手にする。
ハタと困った。
これどうすりゃいいん?

遠くにその会社のスタッフの人だまりがあって
そちらをチラチラ見て
目が合うものの
私のパニックには気付いてくれない。

となりで同じ作業をしている
おじさまも、不可解な顔はしているものの、
ババアには手を貸してくれない。

インターフォンでスタッフを呼ぶか?呼ぶのか?わたし。
いいえ!ダメよ。
今日逃げたら、今までのわたしと変わりない。
自分1人でやりきって新しい世界に羽ばたくのよ!

しかしこのままでは進まない。半ばパニック。
汗だくになりながらツレ合いに電話。

「器具を接続するところが
開かん!」

「押してみろ。開くじゃろうが。」

「中に蓋がないよ」

「最近のは無いの。」

「タッチパネルが進まん!」

「お前カード入れたか?」

「グァ〜!」

「止まらんかったらどうするん?どうするん?」

「ガチッというて止まるから
やってみい。じゃあの。」

切るんかい。え?

器具、入れた!
鈍い音がしてる。
本当に止まる?止まる?

ガチッ!
ほんまや〜。
でも慌てて器具を引き抜いたから、
周りにガソリン漏れたで〜。

ひとりでできた。
初めてのセルフ給油デビュー。

いかにも手慣れている感じの
涼しい顔で
スタッフさんに頭を下げて
スタンドを後に。

緊張したままで山を走ってたら
道のワキに置いてある
雪を溶かす
塩化カルシウムの袋が
人が倒れているように見えた。

心臓バクバク。
ちゃんと軽油入れたかな・・・。